乳がんの放射線治療

 

みなさまこんにちは。
『あるママ』です。
何故、あるママ?

ArutoRetori家(アルトレトリー家)のママだからと
言うのもありますが、『あるがままに生きる』ことを
もっとに暮らしています。

なので『あるママ』と自分で勝手に読んています・・・



めちゃめちゃ余談になりました(;’∀’)💦

今回もよろしくお願いいたします。

 


 

放射線治療とは?

「放射線治療」は、がんの病巣部に放射線を照射して、
がん細胞を死滅させる局所療法です。

 

近年では治療前の検査技術や照射方法が非常に進歩しており、
がんの大きさや位置を正確に測って、その部分だけに集中的に
照射することができるようになりました。


その結果、放射線の治療効果は格段に向上しています。

 

放射線療法に使われる放射線としてよく知られているのは
X線ですが、このほか、粒子線を使う陽子線治療や重粒子線
(炭素イオン線)治療も実用化が進んでいます。

 

放射線の仕組み

細胞の核の中には染色体があり、
その中には遺伝子を含むDNAがあります。

DNAは生命活動の維持に不可欠なタンパク質を
合成するための設計図として機能していて
『生命の設計図』とも呼ばれています。

数回から数十回に分けて放射線を細胞にあてると、
このDNAが傷つき、やがて細胞自身が死んでしまいます。


また、放射線はDNAを直接傷つけるだけでなく、
細胞内の酸素を活性化させ(活性酸素)、
DNAを傷つける力を強くします。


正常な細胞は傷の修復力が高いので、
少量の放射線によるダメージであれば数時間のうちに
自力で回復する力を備えています。

一方がん細胞は回復力が遅いので、
回復を待たずに繰り返しの照射を行うことで、
修復不可能となりやがて死滅してしまいます。

放射線治療はこの正常細胞とがん細胞の回復力の
違いを生かして行うがん治療です。

また、がんのかたまりの表面の細胞が照射によって
破壊されると、それまで届いていなかった奥の方にまで
血管が伸び、がん細胞内の酸素の供給量が増えます。

これにより、がん細胞が放射線に反応しやすい状態となります。
表面のがん細胞をすこしずつ破壊していくことで、
がんの中心部分まで破壊することができるようになるのです。

 

再発予防のための放射線治療とは?

 

乳がん術後の再発予防として行われる放射線治療には、
主に次の3種類があります。

温存乳房照射

乳房温存手術後の温存した乳房への放射線治療

手術で部分切除(温存手術)を選択した場合は、
手術後、基本的に「温存乳房照射」が必要です。

残した乳房の中へのがんの再発を防ぐため、
残した乳房に放射線を照射します。

乳房温存手術後の放射線治療により、
治療を行わなかったときと比べて乳房内再発が約3分の1に
減少することが証明されています。

乳房内再発とは、残った乳房に再びがんが発生することで、
その場合には、一般的に乳房切除術が必要になります。

 

胸壁照射

手術で全摘を選択した場合、病理検査の結果によっては、
術後に全摘した部分へ放射線を照射することがあります。
これを「胸壁照射」といい、多くの場合「領域リンパ節照射」
が追加されます。

近年になり、乳房切除術(乳房を全て切除してしまう手術)の
後でも、胸壁やリンパ節などから再発の危険性が高い場合は、
抗がん剤やホルモン療法に加えて、術後に放射線治療を行った方が
よいということがわかりました。

具体的には、再発の危険性が高いとされる、
わきのリンパ節の4個以上転移があった患者さんや、
腫瘍が大きかった(5cm以上)の患者さんでは、
抗がん剤やホルモン療法の他に放射線治療を行うことで
再発のリスクを下げることができます。

 

領域リンパ節照射

ワキの下のリンパ節や、鎖骨下、鎖骨上のリンパ節への放射線照射です。

放射線治療においては、放射線の影響により、
照射部分の炎症症状などの放射線障害や、
めまいなどの全身症状があらわれることもあります。

しかし、副作用を和らげるケアを行いながら治療していきます。

乳房温存療法の一環である放射線療法の回数と期間は、
温存乳房に1回1.8~2.0グレイを25回、合計45~50グレイを
5週間かけて照射します。

わきの下のリンパ節に転移が多数あった人は、
鎖骨上窩(首のつけ根の鎖骨の上の部分)のリンパ節も
併せて放射線をかけます。

1回の照射時間は1~2分程度なので、
仕事を続けながら通院する人もいます。

1度にたくさんの放射線を照射しないのは、
正常細胞への影響を最小限にとどめるためです。

 


 

放射線療法の副作用とは?

放射線は目に見えず、痛くも熱くもありませんが、
治療中、または治療終了後数か月以内の副作用が
現れる方が多いと思います。

乳房温存手術後の照射ではほとんどの症例において
急性期に軽度の放射線性皮膚炎がみられ、
しばらくは色素沈着が残る例があります。

全身倦怠感を訴えることもあります。
また乳房の硬さの増加、発汗や皮脂分泌の低下、
乳房痛も照射後2年間ほどはみられます。

放射線肺炎は1.0%ですが、抗がん剤を同時に使ったり、
広く照射するときは増加します。

しばらくして起こるものとして、肋骨骨折1.8%、
心膜炎0.4%があります。

乳房を全切除した後の照射では照射範囲が広くなり、
放射線肺炎は4.1%に増加します。

上肢のむくみ(浮腫)は12%、肋骨骨折は1.8%にみられます。

心臓障害については最近の照射技術ではあまり
問題となりません。

倦怠感、皮膚炎、放射線肺臓炎を生じることがあります。

副作用もそれなりにあるようですが、あまり何も感じませんでした。
ただの鈍感だったのか?抗がん剤治療(化学療法)の副作用に比べれば
本当に何もなく感じられると思います。

 

 


 

1回目の照射時は、正常な細胞に放射線が
当たらないよう、診療放射線技師が肌に専用のペンで
照射範囲を示す目印をつけます(マーキング)。

2回目からはこの作業は省かれますが、
マーキングしたインクはこすると消えてしまうので、
入浴時に体を洗うときは、強くこすらないようにします。
タオルで拭くときも、軽く押し当てる程度にしておきます。

照射が2~3週続くうちに、放射線を当てた皮膚が
軽くやけどをしたように赤くなり、熱や痛みを
感じるようになることもあります。

その場合、水でぬらしたタオルをそっと当てると楽になります。
また皮膚が乾燥しやすくなるので、市販の保湿用のローションや
乳液をこまめに塗るのも、痛みのケアになります。
ステロイド薬を塗布する場合もあります。
また、衣類や下着もやわらかい素材でできた、
ゆったりしたものを身につけたほうが症状によいと思います。

実際の副作用は倦怠感、皮膚炎(かなりこんがりと日焼けした感じになりました)
痛みなどはさほど気になりませんでしたが、熱をもっている感じがしました。
かゆみも少し感じました。

放射線療法は、骨転移などの局所的な痛みの軽減にも有効です。

 

放射線治療の回数について

従来の治療と短期照射

乳癌術後の放射線治療は昔から中等度(45~50Gy程度)の線量で
25回/5週間程度の期間の治療を行うことが一般的でした。
前述のとおり放射線治療を行うことで再発の予防効果はありますが、
5週間の治療期間を負担に感じる方は多くいらっしゃいます。

できれば短期で治療を済ませたいというニーズから、
40Gy程度の線量を15回程度で治療をすることで代用できるのではないか
(1回あたりの線量が多くなる分、総線量を抑えても理屈上同等の効果がある)
という仮説が出され1990年代に検証されました。

英国(START-A START-B試験)、カナダなどの試験ではそれぞれ1000人以上の
患者さんをくじ引きで短期照射(13~16分割)か通常分割(25回程度)の
どちらかに振り分け経過を観察しました。その他にも多数の試験がなされ、2
0年ほどの経過観察期間になっています。

これらの試験を統合してみると

  1. 治療の効果(再発予防効果)に差はない
  2. 晩期反応、治療後の見た目も差はない
  3. 急性期反応は短期照射のほうが軽度である

という結論が得られ、短期照射が標準的な治療と考えられています。
国内でもJCOGという臨床試験グループで2010年ごろから同様の治療を
行う試験が(JCOG0906)が実施されました。
その結果、安全性が検証され、国内でも短期的には特に副作用の増加なく
期間短縮が可能という結論が得られています。
ご注意いただきたいのは、短期照射はあくまでも領域リンパ節の
予防的治療が必要「ない」方が対象になる治療です。
リンパ節の予防的治療が必要な場合、短期照射を希望されない場合は
通常分割での治療を行っています。
また前述の臨床試験に主に参加されたグループ
(50歳以上、化学療法を行っていない)以外の患者さんでは
慎重に検討すべき(細心の注意のもと行うことを考慮してもよい)
とされています。

25回(5週間)→15,6回(約3週間)へ

照射の回数が減ることは、毎日治療を行う患者にとって
身体や精神的な負担を減らすことにもつながるので
とても良い事だと思います。

放射線治療は両腕または片腕をあげた姿勢で、
手術をした側の乳房全体に放射線をあてます。
放射線をあてることを「照射する」といいます。

照射時は、時に痛みなどはありません。
体を動かさないようにじっとしているだけです。

 

放射線療法は、手術後、傷が治り、体が回復するのを待って始めます。
ただ、始めるのが遅すぎると、微小ながん細胞が増殖するおそれがあるので、
5カ月以上間をあけないのが原則です。

抗がん薬による術後薬物療法を行う場合は、それを終えてから始めます。
副作用がある程度落ち着いた時点(1か月後ぐらい)から放射線療法を開始します。

分子標的薬やホルモン療法薬の場合は、放射線療法と一緒に
行うことができますが、副作用のリスクを避けるためには
照射後が望ましいといえます。

 

私の場合は、放射線治療は抗がん剤の治療を終えてから
1ヶ月後にスタートしました。
照射時間は数分ですが、待ち時間、会計時間、病院までの往復時間を
含めると毎日数時間の拘束を強いられます。

私の通院していた病院では、放射線室が地下にあり
待ち時間に誰かと話すわけでもなく他の人が行き来する場所
ではなかったので少し寂しい感じでした。

地下にあるためかとても静かで、ヒヤッと冷たい感じがとても嫌でした。

 

また、毎日通う放射線治療は健康保険3割負担で
当時で1回5,000~6,000円くらいだったと思います。

病院が片道25キロくらい離れていたので高速代や
車で行かないときは電車代がかかりました。
毎日お財布から目に見えてお金が減っていくのが見えるので
これもなんだか色々な意味で、今思えば何とも言えない気持ちになります。

どんな病気にも言えますが、入院・手術・通院
けっこう医療費ってかかりますよね。

健康が一番って言うのが身に染みて分かります。

今、健康で毎日が過ごせていることにとても感謝しています。



いつも見ていただいてありがとうございます。
これからも、体にいい事をアップしていけたらと思っています。
私事ですがよろしくお願いいたします。

『あるがままに生きる』  ❝あるがママ❞~ 『あるママ』でした。



 

 

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